Xジェンダー当事者の僕

Xジェンダーの僕

専門学校時代

高校時代の違和感? - Xジェンダー当事者である僕

 

↑これの続き

 

無事に高校を卒業した僕は動物の専門学校に進学した

入学前に祖母がスーツを買ってくれるとの事で祖母、母、兄貴、僕でスーツを売ってるお店に行った

兄貴は大学卒業して社会人になるのにスーツが必要なので僕と兄貴のスーツを一緒に買いに行った

僕は小さい頃からスーツはメンズスーツをイメージしていて、レディーススーツを知ったのはある程度大きくなってから

それでもやっぱり自分の中ではレディーススーツを着てるのが想像出来なかった

当時はまだ自分がXジェンダーであることに気がついておらずレディーススーツしか選択肢が無いものだと思い込んでいた

なので当然、レディーススーツを購入

パンツスーツのみ購入のつもりがスカートとパンツの両方を購入

スカートを履くつもりはなく、スーツ着用の時はパンツスーツを着用するつもりだった

母にもパンツスーツは着るけど絶対にスカートは履かないことを伝えておいたがせっかくスカートも買ったからスカートも履くように言われてしまった…

 

1年生の時から何かとスーツ着用の学校行事があったが、1年生の時は無事にパンツスーツで乗り切れた

でもやっぱり自分の中で僕はメンズスーツじゃない

メンズスーツは着れないと思ってた

(当時はメンズスーツって言うより、自分のイメージしているスーツが着れない、自分の着てるスーツはスーツじゃないってイメージ)

 

2年生になり、就職活動に関係する行事が増え、スーツ着用する事も1年生の時と比べると増えた

ある日、パンツスーツが見当たらなくて母親に聞いたらクリーニング出してるからスカート履くように言われた

「スカートは履かへんって言ったやん」

って言ったもののパンツスーツはクリーニングに出してると言われ、結局はスカートで行かされた

これが数回あり、スーツ買う時にパンツだけにしなかったことを後悔

 

 

この時はまだトランスジェンダーって言葉の意味も多分わかってなかったと思う(記憶が曖昧だが)

でも、この学校で仲良くしている人の内の1人がXジェンダーだとカミングアウトしてくれた

当時、Xジェンダーって聞いたことも無ければ当然意味を知らない

すぐ後に調べて、こういう考えなんやって思ってた

当時、僕の中でXジェンダーとは自分を男性、女性どちらとも考えてない人と認識していた

僕が自分自身を女性だと思い込んでいたので自分もそうかもとは思うことがなく、若干間違った認識だった

 

 

中学、高校では部活に入っていたので専門学校でも何かやりたいなと思った

部活の説明会があり、テニス部の説明を聞いてみた

小学校からソフトテニスをしているのであるなら入ってみるのもいいかと思ったからだ

だが、説明を聞いてみるとテニス部はソフトテニスなら自分でボールなどの用具も全て用意しないといけないこと、試合には基本出れず、出るなら自分でエントリーしないといけないこと、授業を抜けて参加しなければならないこと等、部活に入ってもあまりやりたいように出来ないと思った

 

その後、和太鼓も気になっていたので体験に行き、先輩に教えて貰いながら実際に太鼓をたたいた

先輩達も初心者で全くの未経験だったとの事で入部した

今まで音楽に関わることが無かったので不安はもちろんあったが、先輩が丁寧に教えてくれた

楽譜の読み方も全く分からず暗号状態だったのが、気がつくとしっかり和太鼓を楽しんでた

男女関係なく入部できるし、役割を分けるなんてこともなかったので部活中は違和感は無かったかな

同学年の人が結構たくさんいて、男子とも女子とも仲良くしていた

もちろん男女みんなで遊びに行くこともあり、みんな仲良かったように思う

 

 

2年生の時、学校では大体いつも4人でつるんでいた

コースは違ったものの仲良くなった4人

そのうちの1人とは学校が終わってからもずっと一緒に遊んでた

学校が終わったら毎日その子の家に行って、終電で帰る

そんな日々を送っていたある日、門限を決められた

22時までに帰ってこい

兄貴はそんなん無かったし今もないやん、やのになんで僕だけ?

理由を聞いてみた

『兄貴は男の子、優は女の子や。女の子は夜遅くに外にいたらあかん』

当然納得いく理由ではなかった

罰則などは無かったので門限を破って夜遅くに家に帰る生活を続けていた

この子は一人暮らしでシス男性

1度専門学校在学中に付き合って別れることがあったのだが、僕はその人のことを諦めきれず別れてからも関係が続いた

専門学校卒業後も家に行ったりしていて、社会人になってすぐの頃に悲劇が起きた